ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.3.5 11:13

ゴー宣道場選書『原発はヤバイ、核兵器は安全』装丁&刊行日決定!


ゴー宣道場選書『原発はヤバイ、核兵器は安全』は3月15日、飛鳥新社から刊行されます!

ゴー宣道場選書は、「ゴー宣道場」から1冊1テーマで本にしようということで始めるものです。

以前ワック株式会社から最初の頃の回が書籍化されましたが、その時は<ザ・重厚>な装丁でした。今回改めてテーマ別に、また最初から順番にというようなところからも自由になって、本にしても面白い回を選んで、ハンディサイズで世に問い直すことになりました。

出版社は、飛鳥新社からになります。小林よしのりさん関係では『希望の国・日本』や『新日本人に訊け!』を出した、勝手知ったる出版社。

 

もともと僕は、岩波ブックレットみたいに、ゴー宣道場から一回に一冊テーマ別に出してみたら面白いんじゃないかと思っていました。

けれど、岩波ブックレットみたいなA5薄型サイズの社会問題系本というのは、一昨年あたりに実は各社が試験的に新規参入したのですが、ことごとく売れなかったらしいのです。

小林さんの判断で、漫画単行本と同程度のサイズで出すことになりました。

 

装丁も、より手に取りやすく、リーズナブル感のあるようにと考えました。

ほぼ決定し、印刷所に入稿となってから、飛鳥新社の社員の一人から「タイトル文字の色が黄色なのはインパクトが弱い。もっと濃くて遠目にもハッキリわかる色にした方がいい」という意見が出ました。

担当者や他の幹部、営業部は全員「いまのままでいい」という意見でした。

けれども異論を唱えた人は「どうしても、もう1案を小林さんに見てもらってほしい」と引かなかったと言います。

 

正直、僕はデザインそのものよりも、スケジュールの遅れの方が気になっていました。既に「前夜」で予告した「一月下旬」から大きく遅れています。次回3月11日の道場で先行発売するというもくろみも、もし入稿をやり直すということになると、出来ないかもしれないと言われました。

 

しかし小林さんは言いました。「多少遅れたって、道場で先行発売されなくたって気にすることはない。内容がいいかどうかが第一です」

 

そして「装丁にそこまでこだわってくれるのは感謝します」と、飛鳥新社に伝えたのです。

 

僕は「売れる作家というのは、こういうことなのか!」と目から鱗が落ちました。

 道場で先行販売出来た方が、なんとなくカッコが付くような気がしていたけれど、本としていいものを作り、より広い読者にインパクトを与えられることに比べれば、それは小さなこと。そのためなら、少数意見であっても同じ比重で扱い、またその進言に感謝する。

 

結果、小林さんが選んだのは、タイトルロゴを紫色にして、よりコントラストを付けた新たなバージョンでした。

 

そしてなんと、飛鳥の担当者は、休日も印刷所に貼り付いて、「3月15日発売、3月11日のゴー宣道場で100冊先行発売」という当初の予定まで、守り抜いてしまったのです。

印刷所の方々、ありがとうございます。

 

そうやって出来あがった本の表紙は、以下です。

 

 

  定価は800円+税です。なんと道場一回分の参加費よりも安い!
 
 
  電車の行き帰りに読める「ゴー宣道場」。
 
  でもあなたの心はあなたの身体を離れて、この熱い議論の中に入っていくことでしょう!
 
 
 
  全編、読者自身が議論に参加しているかのようなライブ感。
  また小林よしのり代表師範書き下ろしの道場ナビが全編随所に入ります。

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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